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≪敬称略≫
小学校中学年(3・4学年)の部

新潟県知事賞
■新潟市・西内野小4年 山田皓斗
『打ち水をした夏休み』
ぼくは、省エネやエコに興味があります。だから夏休みに打ち水の自由研究をしてみたいと思いました。実際に打ち水をしてみると、温度が下がったので、もっと温度を下げるにはどうしたらいいか調べてみました。父といっしょに「どうしたら温度が下がるかなあ」と考えました。調べたり、考えたりしていくうちに、温度が下がる条件、温度が下がらない条件がわかってきました。結果をまとめたり、五分おきに温度を計ったりすることが大変だったけれど、前からしたいと思っていたことを夏休みの自由研究として調べることができてよかったです。
【作品概要】
打ち水の効果に興味をもち、「日なたと日かげ」「まく水の温度」「風の影響」などさまざまな視点から粘り強く実験を続けた。さらに打ち水の効果を屋内でも利用できないかと考えて実験を重ね、「打ち水のできない屋内でも、ぬれたガーゼで日かげを作れば打ち水のように温度を下げられる」ことを突きとめた。そして、洗濯物の干し方を工夫するなど、日常生活に生かす方法を考えた。今後の研究の継続が期待される。
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新潟県教育長賞
■魚沼市・小出小3年 磯部明香里
『調べるのが楽しい』
保育園の時にカタツムリの絵本を見て、「本当にほっぺみたいなところからたまごをうむの?」と疑問に思っていたことがきっかけでした。
二年生の時、調べていくうちに、どんどん新しい疑問が出てきて、今年も研究を続けました。かんさつしていて、自分で発見できた時は、びっくりしたし、感げきでした。
いろいろ知ることができたし、大きな賞にも選ばれて、とてもうれしいです。
【作品概要】
昨年度の研究の疑問点を解決するために取り組んだ継続研究。カタツムリの観察を行うために、採集からスタートし、丁寧な飼育・観察を行った。カタツムリに対する深い愛情が感じられる研究。観察を通し、「飼育ケースについた水滴を吸い込むこと」「自分のエピフラムを食べること」など多くのことを発見した。そして、たくさんの人にカタツムリのことを知ってもらいたいと強い思いをもち、写真やクイズを交えてわかりやすくまとめた。
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新潟県教育長賞
■長岡市・阪之上小4年 佐藤颯太
『実験の心』
ぼくはテレビで放送した「お湯の方が水より早く氷になる」ということが気になって、この実験を始めました。もしテレビの情報に疑問をもたなかったら、今回の実験はなかったと思います。ニュートンはリンゴが落ちた様子を見て、万有引力を発見しました。ぼくは身の回りにある当たり前を見つめ直すことの大切さと、その心が実験にも大事で、それがなければできないことを学びました。
【作品概要】
テレビ番組からヒントを得て、生じた疑問を解決しようと取り組んだ着眼点の素晴らしい研究である。水道水の実験でお湯の方が先に氷になることを突きとめただけで終わらせずに、先行研究について調べ、条件を換えて追実験を繰り返した。その結果、氷になる時間は「冷蔵庫の位置」「容器の種類」「使用する水の硬度」に影響を受けることを突きとめた。条件を整理し、実験を続けることでさらに発展した研究が行われることが期待できる。
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小学校高学年(5・6学年)の部

新潟県知事賞
■燕市・吉田南小6年 大竹輝歩
『失敗とおどろきの連続』
「やった!脂肪体を食べている」。研究を始めて六カ月目の九月のことです。ハチの幼虫が青虫の脂肪体を食べているのを観察できました。
二十匹以上のハチの幼虫に寄生されても、青虫は死なないで、五令にまで成長します。幼虫は、青虫の体の中で何を食べているのか、ぜひ調べてみたいと思いました。
研究は、失敗とおどろきの連続でした。青虫の体液が二十分くらいで黒く変質したり、幼虫が青虫の脂肪体を食べなかったり、幼虫が体を伸縮させて自分の体液を動かしたりするのです。失敗と発見がたくさんあって、大変楽しい研究でした。
【作品概要】
昨年度は、アオムシコマユバチの体のつくりや交尾、産卵や羽化などについて研究し、県教育長賞を受賞。本年度は、アオムシを解剖して解剖顕微鏡で観察したり、スポーツドリンクを使った培養液を用いて実験したりするなど、極めて科学的・実証的に研究を進めた。アオムシコマユバチの幼虫はアオムシの皮の内側で生きていること、アオムシの脂肪体や体液で育つことなどを、丁寧なスケッチと写真を用いてわかりやすくまとめた秀作。
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新潟県教育長賞
■津南町・津南小5年 涌井美久里
『守れ!津南の宝物』
私の住む津南町には、清流に生育するバイカモという水草がありますが、外来種のコカナダモが増えて、バイカモはどんどん減少していると聞きました。そこで私は、バイカモの生育状況を詳しく調べてみることにしました。川に入って、メッシュごとに調査し、記録するのはとても大変でしたが、多くのことが分かりました。津南の宝物であるバイカモを守る活動ができたらいいと思います。
【作品概要】
清流の指標であり絶滅危惧(きぐ)種のバイカモと要注意外来種のコカナダモの分布状況を、先輩(津南小理科サークル)やお兄さんが以前行った調査と同じメッシュ法で広範囲にわたり調査。十三年前および五年前との分布の違いを明らかにした。バイカモが減りコカナダモが増えていることを、数値データ(表やグラフ)、メッシュごとに色分けした地図、写真を用いてまとめている。「豊かな自然を守ろう!」というメッセージが強く伝わってくる力作。
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新潟県教育長賞
■胎内市・中条小6年 秋元志乃
『先人の知恵に感動』
県教育長賞、ありがとうございました。この研究はシロツメクサという名前の由来を知ったことがきっかけで始めたものです。たくさんの種類の植物を採って、クッション性を比べるアイデアを考え出すところが大変でした。でも実験を繰り返しているうちにやっぱりシロツメクサは詰め物にふさわしい植物なんだということが分かってきました。昔の人の生活の知恵に驚かされました。
【作品概要】
「昔はクッションの代わりにツメクサを使っていた」というお母さんの話に端を発し、植物のクッション性について調べた研究。実際にクッションとして用いるには「クッション性が劣化しにくいこと」が重要であるとし、日数経過と水分量(重量)変化と関係を調べた点は秀逸。数多くの実験の結果、現代版ツメクサとしてはペンペングサがよいと結論づけた。「これで大切なガラスのペンダントも大丈夫」としたまとめが、実にほほ笑ましい。
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中学校第1分野(物理・化学)の部

新潟県知事賞
■妙高市・新井中 科学部一円玉グループ
『連続3回目の最高賞』
連続三回目の県知事賞をいただくことができ、驚くとともにとてもうれしく思っています。
昨年までの二年間は先輩たちと一緒に水面上で自己集積する一円玉の様子を観察したり、洗剤をつけると動き回る一円玉の研究を行いました。
先輩たちが「今年も『一円玉』をがんばれよ」と言って卒業していったことを思い出しながら、研究を続けました。
今までわからなかった水面のわずかな違いを観察し規則性を見付けるなど、しんどい研究でしたが、三人でなんとかやり遂げることができ、今はとても満足しています。
【作品概要】
継続三年目の研究である。一年目の「くっつく一円玉」、二年目の「走る!一円玉」の研究を受けて、一円玉同士がくっついたり、一円玉とほかの物体がくっついたり離れたりする原理を解明する実験を行った。豊富な実験・詳細な観察による多くのデータにより、原理を明らかにすることができた。この原理に基づき、一円玉とプラカップをくっつけることに成功した。物体周辺にできる凹凸の水面の状態に着目し、実験により仕組みを証明した。
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新潟県教育長賞
■上越市・直江津中2年 中村恒史朗
『溶解度の不思議』
僕は、一年の時に学習した水溶液の特質で、二つの物質を同時に溶かしたら、溶解度に影響があるのかと疑問をもち、研究を始めました。実験では何回も失敗してとても苦労しましたが、思いもかけない結果が次々に出てきておもしろかったです。また、思ってもいないすばらしい賞をいただいて、うれしいです。
この研究はまだまだ奥が深いので、継続して研究を進めたいです。
【作品概要】
「二種類の物質を水に溶かしたら、それぞれの物質は互いに影響を与えるのか」について疑問を持ち、さまざまな物質の溶解度を検証する実験を行った。影響の度合いを証明するために、詳細に条件設定することにより数値化したデータを示した。塩化ナトリウムの溶解度に影響を与える物質が、塩化物とナトリウム化合物であることを明らかにした。また、塩化ナトリウムを溶かすと溶液中から追い出されてしまう物質があることを見いだした。
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新潟県教育長賞
■新潟市・白新中2年 中村智史
『解けた!ゴムの疑問』
ぼくにとって輪ゴムがなぜ劣化するのか、とても不思議に思い、この研究を始めました。この研究で疑問を追求することの大切さを学びました。研究は疑問の連続でしたが、それを解明することができて、とても満足できる結果が得られたと思います。また、輪ゴムのような身近な物の不思議さ、奥深さも学びました。今後も身近な物事に興味を持ち、新たな疑問を見付けて、追究していきたいです。
【作品概要】
「輪ゴムは何が原因で切れやすくなるのか」について疑問を感じ、輪ゴムを劣化させる原因を追究する実験を行った。身の回りにあるものを利用して、輪ゴムの劣化を調べる装置を工夫して自作した。さまざまな刺激を検証した結果、日光が影響を与えていることが分かった。輪ゴムの表面や断面を顕微鏡で観察、伸び方の測定、紫外線(UV)カットクリームによる劣化の影響を調べる実験を通して、日光に含まれる紫外線が原因であることを見いだした。
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中学校第2分野(生物・地学)の部

新潟県知事賞
■上越市・柿崎中 科学部
『海岸植物の回復を願う』
海岸植物の研究を始めて四年目。今年の研究が県知事賞と知った日は、部員全員で喜びました。
今年は、工事により裸地になった海岸に、まわりから少しずつ植物が回復する様子を見て感動し、研究テーマとしました。晴れた日には四〇度以上になったり、カに悩まされたりした調査の苦労や、幼虫にすべて食べられてしまった種子を見たときの驚きが思い出されます。また、海岸清掃を行い、ごみの多さにも驚きました。一日も早く失われた植生が回復するのを願うとともに、これからも海岸植物を大切に守っていきたいと思います。
【作品概要】
二〇〇五(平成十七)年からの継続研究であり、以前の調査地が漁港建設のため砂で覆われてしまった不幸を実験チームは逆手にとり、植生の回復を調べ、今後の遷移を予想した。グループ研究の長所を生かした労作であり、海岸植物を多面的に調べた。海岸の裸地の自然環境、種子が水に浮かぶしくみと風で転がる距離等、実に綿密な実験に長期間取り組んできた。今後は回復の様子を予想と比較していくのも面白いだろう。
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新潟県教育長賞
■佐渡市・新穂中2年 遠藤可奈子・齋藤李奈
『学ぶことの多き研究』
昨年に引き続き今年も地震災害について研究をしました。近年、新潟県には地震が多く発生しています。この研究を通じて地震を身近なものとして考えられるようになりました。実際に地質調査をして、岩石の特徴や地盤の危険度を調べることは、私たちにとってなれないことでしたが、調査をやり終え、自分たちの住む地域の地震災害について考えられたことは、とても得るものが多かったです。
【作品概要】
昨年度地震による液状化現象の研究に取り組んだチームだが、本年度は佐渡市新穂地区に地震が起きたときの被害を予測するために、周辺地域の地質や地形を丹念に調査した。各地域の露頭の地層やれきを調べ、その特色から地震の際の斜面崩落、液状化、土石流、側方移動等の危険を見極め、最終的に災害予想図(地質図)を作成した。事前学習も十分で、収集した知識をフィールドにあてはめていくのはかなり大変な作業であったろう。
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新潟県教育長賞
■新潟市・鳥屋野中3年 佐藤真生
『カニステルの不思議』
カニステルという植物が持つ、生きるための知恵、たくましさに感動しながら研究を進めることができました。小学生以来、久しぶりに取り組んだ科学研究でしたが、観察・追求することの大切さ、楽しさをあらためて学びました。今回、このような素晴らしい賞をいただき、本当にうれしいです。これを励みに、今後もカニステルの特性について、さらに研究を深めていきたいと思っています。
【作品概要】
沖縄土産の不思議な植物カニステルが形成する白い塊・ヒダ状のものの正体を追究した。顕微鏡での観察を行い、ほかの植物との比較をしていく中で、謎が深まっていく。実験者は追究の手を緩めず、次々と「疑問−仮説−実験」を繰り返し、カニステルの白い塊やその樹液が水の腐敗を防止し、切り花を長持ちさせる作用を見つけるに至る。そのメカニズムの発見には今回到達できなかったが、次回の研究に大いに期待できる。
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