いきいきわくわく科学賞2008 基本要項 研究の進め方 審査発表 表彰式風景 表彰作品 受賞者の感想

いきいきわくわく科学賞

受賞者の感想

≪学年は当時、敬称略≫

小学校中学年(3・4学年)の部

新潟県知事賞

■新潟市・大通小4年 渋川享弘

『発見 四つ葉のひみつ 〜四つ葉のシロツメクサの研究〜』
 ぼくは、時々シロツメクサの四つ葉さがしをします。四つ葉が見つかるとうれしくなります。でも、なぜ四つ葉はたまにしか見つからないのだろう。四つ葉はどんなところに生えているのかな。四つ葉について、知りたいことや不思議に思うことを調べてみることにしました。
 葉一枚一枚の長さとはば、葉柄、茎の長さを測ったことや調べたことの整理が大変でした。でも、四つ葉のひみつという宝箱を開けるカギを見つける冒険をしているようでワクワクしました。 調べれば調べるほど、もっと知りたいことがでてきました。
【作品概要】
 「四つ葉探し」の経験から、課題をみつけ、研究をスタートさせた。「条件の違う土地での四つ葉探し」「四つ葉の模様」「茎のどの部位に四つ葉ができるか」などの観点で実験・観察を行い、図や表に詳しくまとめている。その結果から「土の水分が多いこと」「模様がないかあっても薄いこと」「茎の上の方」を四つ葉を探す条件として結論づけた。今後、条件に合う土地で再検証することで研究に深みが増す。継続研究が期待される。
新潟県教育長賞

■津南町・三箇小3年・4年

『三箇の植物生き残り大作戦2 〜在来植物vs帰化植物〜』
 三箇小の通学路は、春から秋まで花でいっぱいです。来年閉校になってしまう前に、このすばらしい環境を花カレンダーと花図鑑にして、記録に残しておこうと思いました。花の観察をしていくうちに閉園した保育園や家がなくなった空き地に帰化植物が増え、荒れ地になっていることが分かりました。三箇小がなくなっても、三箇小をたくさん使って、みんなで守っていきたいと思います。
【作品概要】
 自分たちの住んでいる地域の自然に目を向け、4月〜9月にわたる長期間の研究活動を行った作品。その成果を「三箇花マップ」「三箇の花図鑑」に詳しくていねいにまとめている。特に「三箇の花図鑑」はサンプル数も多く、写真も鮮明である。研究を終えて、「三箇小学校がなくなっても、荒れた土地にしたくない。みんなで協力して守っていきたい。」という思いをもった。地域の自然を守っていこうという強い気持ちがうかがえる作品である。
新潟県教育長賞

■魚沼市・井口小4年 宇佐美 茜

『アサガオ つるのひみつ』
 立てた支柱に思うようにまきついてくれないアサガオ。もしかしたら、つるのまきつき方にはわたしの知らないひみつがあるのかもしれないと思い、研究を始めました。棒をさがしながら動き続けるつるには、まるで目がついているようでした。調べてみたいことがどんどん出てきて、楽しく研究を進めることができました。すばらしい賞をいただき、とてもうれしいです。
【作品概要】
 毎年育てているアサガオのつるの巻き方に疑問をもち追究した研究である。アサガオの巻きつきやすい支柱を調べるだけでなく、「つるは切っても巻きつくか」「どの部分が巻きつくのか」「明るさは関係あるのか」など様々な視点から実験を重ね、つるのひみつを明らかにした。また、「つるの動き方」を調べる中で、「本には円運動をすると書いてあったが、調べた結果は首振り運動だった。」と新たな仮説を立てた。今後の継続研究が期待される。

小学校高学年(5・6学年)の部

新潟県知事賞

■津南町・津南小6年 涌井美久里

『津南のバイカモを救え!! パート2 〜船津川バイカモ復活大作戦〜』
「あっ、バイカモが復活しきている!」わたしは、わくわくしてきました。去年の研究で、津南の清流に育つバイカモが、現在外来種のコカナダモに負けて、どんどん少なくなってきていることが分かりました。わたしは、津南のバイカモを復活させたいと思いました。そこで、バイカモとコカナダモの繁殖力の違いや流速と生長の関係などを何か月も調べました。それをもとに、バイカモ移植大作戦を行いました。しかし、バイカモの復活は一人ではできません。今年は、地域の多くの方々が協力してくださり、とてもうれしかったです。
【作品概要】
 昨年度は県教育長賞。その研究を一層充実させた力作。清流の指標であり絶滅危惧種のバイカモと要注意外来種のコカナダモの分布状況や流速と成長の関係などを、年間を通じて広範囲にわたり調べ、数値データの表やグラフ、メッシュごとに色分けした地図、写真を用いて丁寧にわかりやすくまとめている。さらに、この研究でわかったことを地域に広め、地域ぐるみでコカナダモの駆除を行った。その実践力・行動力も実に素晴らしい!
新潟県教育長賞

■燕市・吉田南小5年 佐藤里佳子

『たまごのひみつ 〜温泉たまごは、なぜ温泉か〜』
 この研究は、祖母の一言がきっかけになりました。たまごをゆでる温度や時間で、ちがう料理になることが不思議でした。 たまごの中心温度とお湯の温度を測って固まり方を調べましたが、外側の白身の温度も測った方がもっと分かりやすかったと思います。何度も実験をくり返して、何日もたまご料理を食べました。受賞してとてもうれしいです。
【作品概要】
 昼食時のおばあちゃんとの会話に端を発し、「ゆでたまご」と「温泉たまご」のでき方の違いについて調べた客観性・信頼性の高い研究。中心温度計を用いて条件制御しつつ実験し、一定時間ごとに写真とスケッチ、文章で記録している。その結果を丁寧に吟味し、黄身と白身の固まる温度が約10℃違うこと(黄身約70℃、白身約80℃)と、ゆでる温度と時間によりたまご内部への熱の伝わり方に違い生じることが原因であると結論づけた。
新潟県教育長賞

■新潟市・葛塚東小6年 中川紅実

『サンショウの木が育む生き物の研究』
 私はサンショウの木に集まる生き物を二年間研究しました。初めは種類だけに注目していましたが、次から次へと疑問がわいてきて、研究内容はどんどんふくらんでいきました。観察を続けるのはとても大変でしたが、知りたいことをつきとめるのはそれ以上に楽しく、達成感は大きかったです。また、食物連鎖を身近に感じることができ、とても充実した夏休みを過ごすことができました。
【作品概要】
 2年間の継続。観察記載型の模範的な研究である。ナミアゲハを愛情豊かに飼育し、根気強く観察・記録することで、その成長や生態について明らかにした。さらに、庭のサンショウの木に集まる33種類もの生き物についても、同様に観察・記録し、食物連鎖や共生関係を見いだし、図にわかりやすくまとめている。まとめとして、人間が自然環境に及ぼす影響についてまで言及しているあたり、提言性の高い研究といえよう。

中学校第1分野(物理・化学)の部

新潟県知事賞

■妙高市・新井中3年 バミューダ・トライアングルグループ

『バミューダ・トライアングルで船が沈む理由に挑む Part2』
 昨年の3年生に続き、新井中科学部としては4年連続の県知事賞を受賞し、うれしく思っています。
 自分たちの研究は、昨年は「わくわく賞」だったので進歩したなあと思いました。今年は条件統一に気をつけて正確に実験をすることができて良かったです。でも、船の質量を0.1gずつ変えたり、水の量を4段階に変化させるなど、地味に研究する場面が多く、大変な研究でした。まだ解明できていない点も多く残っていますが、バミューダ・トライアングルの謎は僕たちの研究で説明できると確信しました。
【作品概要】
 継続2年目の研究である。昨年の研究では、この不思議な現象を科学的に証明するため、海域モデルを作成した。今回は、海域モデルをさらに実際のものに近づけるため、実験装置を改善し、船が沈む原因を解明する実験を行った。水量の違い、食塩水濃度の違いによる泡の発生の影響を豊富な実験・詳細な観察から検討し、比重と浮力の関係を明らかにした。泡の発生による比重の低下から浮力が低下し、浮いていた船が沈むことを見いだした。
新潟県教育長賞

■上越市・直江津中3年 中村恒史朗

『物質が水に溶ける時に、互いに影響を与えるのか Part2』
 僕は、昨年に引き続き二つの物質を同時に溶かしたら溶解度に影響があるのかを研究しました。実験は何回も繰り返してとても苦労しました。また、実験を進めれば進めるほど分からないことが増え、物質が水に溶けるということの不思議さとおもしろさを実感しました。この研究はまだまだ奥が深いので、高校に行っても継続して研究を進めたいです。
【作品概要】
 継続2年目の研究である。昨年の研究では、塩化ナトリウムの溶解度に影響を与える物質が、塩化物とナトリウム化合物であることを明らかにした。今回は、塩化ナトリウム以外の塩化物どうし、ナトリウム化合物どうしで溶けやすさを調べる研究を行った。多くの物質について比較実験を行い、溶け残った物質を詳しく同定することにより、物質の析出しやすさ、塩化物の溶けやすさ、ナトリウム化合物の溶けやすさの関係を明らかにした。
新潟県教育長賞

■新潟市・白新中3年 飯田まどか

『氷の研究2 ―なぜ蒸留水を凍らせると内部に樹氷のようなものができるのか―』
 今回の研究は、なにも手掛りのないゼロからの出発でした。試行錯誤を重ね、少しずつ先が見えてきたのと同時に、分からないことや新たな疑問もたくさんでてきました。結局はっきりとした結論に達することはできませんでしたが、小さな疑問が大きな発見を生むことが分かりました。今後も疑問に思う気持ちや追究したいと思う気持ちを大切に、研究を進めていきたいと思います。
【作品概要】
 継続2年目の研究である。昨年の研究では、水道水をゆっくり凍らせると、不純物を外に押し出しながら透明な氷になることを見いだした。今回は、昨年の研究で発見した蒸留水を凍らせたときにできる樹氷のようなものについて調べる研究を行った。凍らせる速さ、水の中の空気の量、冷気の当て方で条件を変化させ、樹氷ができる様子を詳しく観察することにより、樹氷に見られる枝の生成原因と冷気の当たる方向の影響を明らかにした。

中学校第2分野(生物・地学)の部

新潟県知事賞

■新潟市・白新中2年 野口拓哉

『葉脈の研究〜葉脈と植物の形の関連性〜』
 僕は、庭の木を見て成長した葉と未成長の葉ではどのような違いがあるのか疑問に思い研究してみることにしました。研究を進めていくうちに「フラクタル」という「自己のコピーを作る」という規則性が至る所で見つかりました。観察する部位や、観察対象の植物の種類が変わってもフラクタル構造になっていることは驚きでした。またフラクタル模型と植物はとても似ていました。この研究をまとめると「あやふやに見える自然の中にも規則性があふれている」ということが分かります。今後もこのような疑問を追究し様々な発見をしていきたいです。
【作品概要】
 コナラ等三種類の植物の葉脈をマクロからミクロレベルまで本数や角度を根気強く調べ上げ、本数は特定数字の倍数になること、伸びる角度にも規則性が見られることなどを発見した。その後、「フラクタル」構造へと、興味関心は飛躍し、自然界に存在するこの構造の例を列挙している。最後はハウチワカエデの立体フラクタル模型を、針金などを用いて完成した。今後は植物以外の「フラクタル」にも研究心が向かう。
新潟県教育長賞

■上越市・直江津中2年 長谷川達教、黒田陽一

『ベンハムのコマはどのように見えているのか〜錯視の研究〜』
 僕たちは、上越環境情報センターに展示してあったベンハムのコマを回してみて、色の見え方に興味をもち、この研究を始めました。研究を行うにはたくさんの人の協力が必要でした。データの分析を行って、人によって見え方が違うことと、右回りと左回りでは色の見え方が違うことが分かり驚きました。今後もさらにデータを集め、この研究を深めていきたいです。
【作品概要】
 ある会場でベンハムのコマに出会い、白黒模様からカラーが浮かび上がる不思議に魅せられて、取り組んだ研究である。事前に調べたことを自分達で実験した上で、被験者七八人に対して、色の見え方を聴取してとりまとめた。回転装置は電池とモーターで自作し、回す向きも右と左で実験した。その結果、見え方には個人差がかなりあることを発見するに至る。来年はさらに調査人数を増やして、取り組む予定。
新潟県教育長賞

■上越市・名立中2年 舟波祐樹

『天気とモリアオガエルの産卵の関係II』
 学校の校庭には、モリアオガエルの保護を目的につくられた池があります。人から「モリアオガエルは雨が降ると産卵する」と聞き、「天気と産卵の関係」について研究することにしました。毎日池に通って、草むらの中の卵を見つけることは大変でした。でも、やりがいのある研究だと思ったので、2年間続けることができました。その結果、とてもよい賞がもらえて良かったです。
【作品概要】
 昨年度から継続して、モリアオガエルの産卵と気温、降雨、湿度との関係を調べた研究である。前回の結論の正しさを確認し、さらに詳細なデータを得た。気温はパソコン計測システムで一時間ごとに自動計測を行い、降雨量と湿度はアメダスの記録を利用したが、来年度はすべて現地にて自分で計測しようという意気込みを示している。希少生物の保護につながる研究である。

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