通年企画「復興へ中越地震」
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中越地震から2年5カ月ぶりに復旧した長岡市妙見町の県道。開通式典でテープカットされると、参加者から大きな拍手が起こった=24日正午ごろ

復興の動脈 開通 妙見の県道

 中越地震で大規模な土砂崩れに魚沼市の母子3人が巻き込まれた長岡市妙見町の県道が24日、2年5カ月ぶりに開通した。3人のうち皆川優太ちゃん(5才)が崩落土砂の中から奇跡的に救出されたことで、多くの被災者に勇気を与えた中越地震の象徴的な現場。開通に先立ち同日午前、現地で記念式典が開かれ、出席者は開通を喜ぶとともに、犠牲となった優太ちゃんの母姉2人の冥福をあらためて祈った。

 復旧した県道は長岡、小千谷両市を結ぶ信濃川沿いの354メートル。川と道路の間には今も崩落した岩石が残る。工事は約20億円をかけ、昨年四月から進められてきた。式典には行政や地元住民、工事関係者ら約80人が出席。地震の犠牲者への黙とうに続き、優太ちゃんの祖父敏夫さん(71)らが崩落現場に向かって静かに花を手向けた。

 参加者はテープカットと同時に、風船を一斉に空へ放った。白い風船を一つ飛ばした敏雄さんは「(優太ちゃんの母)貴子と(姉の)真優も見て喜ぶかな」と話し、舞い上がった風船をいつまでも見上げていた。

 同日午後3時に一般車両の通行が可能になると、開通を待ちわびた住民らの車が列をなして通り抜けた。

新潟日報2007年3月25日

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