通年企画「復興へ中越地震」
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中越地震発生時の小千谷市長が検証の本出版

 中越地震で大きな被害を受けた小千谷市の前市長、関広一さん(71)がこのほど、同地震を検証し、自治体の災害対策について提言した「中越大震災 自治体の叫び」を出版した。関さんは「自分の経験が多くの自治体職員の参考になれば」と話している。
 同市は地震で600棟以上が全壊するなど全市的に被害を受けた。混乱を極めた市役所の陣頭指揮を執り続けた関さんが「震災の教訓を残したい」と、市長在任中の昨年8月から同書の執筆を続けてきた。
 同書では、震災直後の市役所の初動体制から避難所や仮設住宅の設置、ボランティア対応まで市役所の動きを14章にまとめている。各章に「反省と提言」の欄を設け、関さんの率直な意見が書かれている。
 中でも判定結果をめぐり市民から批判が出た「り災証明」や、大きな被害を受けた道路や田畑、養鯉池などの復旧工事の手続きに関する記述に多くのページを割いた。関さんは「行政は公平公正でなければならない。その難しさと大切さをあらためて感じた」と説明する。
 また「反省するのは私自身、災害の理解度が不足していたこと。自治体のトップにはさまざまな事態を想定し、対応を検討することが求められる」と話している。
 同書は、ぎょうせいから出版。A5判で1905円(税抜き)。

新潟日報2007年3月30日

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